ナチュログ管理画面 トレッキング・登山 トレッキング・登山 関東 アウトドア&フィッシングナチュラムアウトドア用品お買い得情報

2009年12月04日

会津駒ケ岳(2009.9.21~22)

やあ、会えたね!

2009年9月21日~22日 福島県会津駒ケ岳 記録者 副隊長

会津駒ケ岳(2009.9.21~22)会津駒ケ岳は福島県南会津郡桧枝岐村にある標高2133mの山で日本百名山の一つ。残雪期に駒の形に見える雪形が現れることが「駒ケ岳」という山名の由来とされている。江戸時代の文献「新編会津風土記」では「駒嶽夏秋ノ間残雪駒ノ形ヲナス処アリ、故に此名アリ」とある。頂上とその稜線は草原になっていて木道が敷設されている。山頂から北北西の中門岳方面への稜線には池塘が多く、高山植物が多い。

まあ、前知識としてはこんなもんで出発。

まだ暗い登山口に到着したが駐車している車の多さにびっくり。私の車は最後の空きスペースに駐車出来たがその後に来た車は林道の下の方までUターンして行った。帰路に知ったのだが登山口まで20分くらい歩くのでは?と思うくらいな場所まで駐車してあった。そしてこれもまた驚きなのだが車の中で夜明けを待つ間に大型のバスが2台やって来て沢山の登山者を下ろして行った。百名山恐るべし!

標準登山時間は滝沢登山口から3時間半とされている。しかし我々ぺんぎん隊には標準などというものは関係無く、ぺんぎん隊時間が適用される。今回は登山以外の目的もあるのでデカザックを背負っている。団体さんのいる登山道は何とも行動しずらくて、抜くのも抜かれるのも時間が掛かる。ぺんぎん隊時間もそっちのけの団体さん時間に翻弄される。

会津駒名物の急登を凌いで何とか水場に到着。

「駒の小屋はまだか?」

「まだだ・・」

これが合言葉のように繰り返される。

森林限界を超えて漸く駒の小屋の姿が望める。木道が延びる先には会津駒がなだらかな曲線を描いて鎮座している。

会津駒ケ岳(2009.9.21~22) 会津駒ケ岳(2009.9.21~22)

駒の小屋前のベンチに腰を下ろし大休止。水分補給を怠らない隊長に持参の水分を全部取られて駒の小屋でポカリスエットを購入したが何と400円の高値。荷揚げの苦労を考えたら仕方がない事だと思いつつ、これからは担ぎ上げたビールを500円で売ろうか・・・などと考えたりもする。

木道は草紅葉の中を曲線を描きながら伸びて行く。駒の小屋から会津駒山頂へと続く登山道は階段状に高度を稼ぎ大変きついと同行の清水くんが言う。往復ピストンの我々は側道を抜けて中門岳へと向かう。池塘が点在する草原の中の木道を歩く。尾瀬の象徴である燧ケ岳が間近に見える。青空に鰯雲、秋の真っただ中。

振り返ると日光の山々が連なり頭を覗かせている。一番右に皇海山が特徴ある三角形、プリンの様な奥白根山の隣には男体山や大真名子・小真名子、そして女峰山から帝釈山・田代山。宇都宮市から眺めるのとは全く正反対の景色が面白い。

足元を小さなバッタが跳ねた。よく見ると羽が無いのに気が付いた。草原に入り込んだ闖入者に驚いて跳ねまわっている君たちはこんな素晴らしい場所に暮らしていながらこの雄大なパノラマを見た事は無いのだろうねぇ。

中門岳の標識が立つ大きな池塘を経て先へと進むと木道が周回した終点に辿り着く。我々は別の目的に向かって一時この場から消える。翌日10時25分、再びここに現れる。

会津駒ケ岳(2009.9.21~22)翌日は中門岳の標識前で親子揃って記念撮影。とても親切なオジサンが自ら申し出て我々に向かってシャッターを切ってくれた。とても親切で嬉しい事だったが、一つだけ難を言えばオジサンの親指がレンズに写っている事か・・・。

中門岳方向から会津駒山頂を目指す。今日はネットで知り合った広島のあーちゃんがこの会津駒の何処かに居る。「帰途の駒の小屋で!」と約束していたが、その時間よりも1時間くらい遅れている。気は焦るが疲れた足が言う事を聞いてくれない。あーちゃんは隊長の顔も知っている筈なので「おまえ先に行ってろよ。」と隊長を先行させる。大した期待も持たずに言った言葉だが隊長はあれよあれよと先に進んで私との距離は開くばかり。いつの間にか隊長に追い越されている自分が情けなくもあり嬉しくもあり。

会津駒山頂は一等三角点が置かれてそれなりの風格だが展望は今一つ。でも2000m超えの山に登った喜びが沸いて来る。今年のぺんぎん登山隊の目標は「登るなら1000m超え」であり2000m級が視野にあるのだから一つの達成感はある。

山頂からの下りは噂通りの階段状。「ここを登らずに良かった!」と素直に思った私である。会津駒と中門岳を日帰りで登る方は余程のドMで無い限りは側道から先に中門岳へ向かい帰途に会津駒に登るコースをお薦め致します。

優しくも隊長は山頂で私を待っていてくれた。まあ山頂での記念写真が欲しかったという本音が見え見えだったが良しとする。二人連れ添い駒の小屋に向かって急ぐ。小屋前のベンチで先を行く隊長に注目している女性に気が付く。その女性が私に向かって大きく手を振ってくれた。

会津駒ケ岳(2009.9.21~22) 会津駒ケ岳(2009.9.21~22)

あーちゃんがいた!

広島から単身会津駒に登りに来たあーちゃんと「山で会いましょう!」と約束はしたものの、「会える会えないは時の運」とまで思っていた。第一に私はあーちゃんの顔を知らない。頼よりはあーちゃんにこちらを見つけて貰う事だけなのだ。しかしこういった楽しみがあるから辛い行程も我慢出来るのだろう。山はそして友はいいものだ。

キリンテへ下るというあーちゃんとはここでお別れだ。会えるまでの思いからするとあっという間の出会いだったけれどとても嬉しい出会いだった。「次にもまたどこかで会えるさ。」という期待と予感がこの短い出会いでさえカラッとして別れられる気がする。「じゃあね!気を付けて。」こう声をかけてあーちゃんを見送る。

さて、小屋からは一気に下りだ。会津駒名物の急登は下山時には当然ながら急下降となる。嫌と言うほどの下りの連続に登山口の階段が見えた時には膝が大笑いしていた。

会津駒ケ岳(2009.9.21~22)
お気楽にご参加下さい



タグ :福島

同じカテゴリー(福島)の記事画像
安達太良山 山開き
山スキー、西吾妻山・若女平コース
同じカテゴリー(福島)の記事
 安達太良山 山開き (2010-05-19 15:58)
 山スキー、西吾妻山・若女平コース (2010-01-19 07:01)

Posted by okirakutozan at 11:37│Comments(0)福島
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
会津駒ケ岳(2009.9.21~22)
    コメント(0)