2010年10月15日
温泉ケ岳・金精山(2010.10.06)
温泉ケ岳・金精山
2010年10月6日 栃木県奥日光 記録者 副隊長
一人で山に行くのだが、「さて何処にしよう・・・」
宇都宮からでも漸く男体山が見える季節になって来た。ここは一つ、いろは坂でも駆け上がり奥日光の山にでも行こうか・・・。ある程度は自分の希望で休暇日を選べる立場を逆手に紅葉のメッカ「秋の日光の平日」を満喫しようと考えた。
早朝の空いている時刻に龍頭ノ滝や戦場ヶ原を覗き見しながら奥日光湯元方面に向かう。「龍頭はまだ早い・・・」「戦場は綺麗な草紅葉だ・・・」戦場ヶ原から小田代ケ原の散策というお手軽プランに誘惑されるが「いやいや、今日は山なのだ!」とクルマに乗り込む。一人旅は気楽なものだ。奥日光湯元から金精道路へ入る。いくつかのカーブを切って金精トンネル手前の小広い駐車場に滑り込む。今日の起点は此処だ。
金精トンネルからの登山口から金精峠へと登る。この峠を右に進めば金精山を経て日光白根山、左に道をとれば温泉ケ岳を経て奥鬼怒川根名草山へと続く。真っすぐなら群馬県側の菅沼へ・・・三方の道筋がつけられている。今日の私の目的は右、展望豊かな温泉ケ岳への道だ。
赤い扉に閉ざされた金精神社を背に温泉ケ岳への登山道を進む。ツガの林にウルシやモミジ、ナナカマドが色を添えてくれている。ほとんど茶色だけれど時折赤や黄色が混ざる絨毯を踏みしめる。ここまで来て漸く登山靴にリズムが生まれて来た。
峠に登り切るまで死にそうだった・・・急登の連続に心臓バクバク、怠け過ぎである。認めたくはないものの現実として50を過ぎると落ちぶれるのは早いものである。一回りも若い連中に遊んで貰う身としては勝道上人には遠く及ばずとも自らに修行を課せなければ彼らに着いて行く体力は到底維持出来ない。そう、悲しいかな「維持」が精一杯であって「進歩」は無い・・・。
九十九折れの登山道を歩く。後ろを振り返ると樹林越しに断崖切り立った金精山が聳えている。いつの間にか金精山を越える高さまで登ると次は白根山が顔を出す。東斜面には朝日に霞む男体山や湯ノ湖から戦場ケ原、中禅寺湖が一望出来る、いい歩きだ。
温泉ケ岳山頂への分岐に到着。このまま登山道は温泉ケ岳の中腹をトラバースして根名草山へと続いているので左に道をとり温泉ケ岳山頂へと向かう。笹が被さる道筋にいつの間にかズボンがびしょ濡れになる。
徐々に傾斜を増す笹道を登り詰めると青空が目に飛び込んで来る。周囲にこれ以上高い場所は空だけ・・・私はバカでも煙でも無い、だけど気分は良い。
温泉ケ岳山頂に到着。
生憎と雲が張り出して来て期待していた展望は得られなかったが北に念仏小屋から根名草山手前の大きくガレを刻んだ懐かしいピーク(オロオソロシ沢源頭)が見える。東の男体山も
は雲に隠れてしまっているが、手前足元には昨春スノーシューで訪ねた「切り込」「刈り込」の二つの湖が見下ろせる。コーヒーを飲みながら小休止。
9時を20分回り下山開始。
下りながら樹林越しに見えるお向かいの金精山が気になりだした。思ったよりも時間が早い事も手伝ってちょっと色気を出す事にした。
金精峠まで下ると金精神社の脇をすり抜けて意気揚々と真っすぐに金精山への登山道に進む。この際やっつけて帰る。
しかし意気揚々とした気分も5分と持たなかった。登山道は傾斜を増しロープや梯子が出て来た。登って来たのを半ば後悔もしたが、この機会を逃すとまた金精峠までの急登も振り出しになってしまう、峠の上に居るうちに登った方が利口なのだと尻を叩く。色々考えている内に登山道が傾斜を緩め山頂に到着出来た。
展望は更に悪くなっていたがまあ良し。山頂で一人の登山者が美味しそうにタバコを吸っている。思わず「美味しいでしょう!?」と声を掛ける。タバコをやめて久しくなるが、こうした空気の良い場所で吸う一服というのが格別美味しかった記憶が有る。彼が一本吸い終えるのを見届けて下山。途中、峠の神社でご神体を拝んで駐車場まで下った。
私の場合、アフター登山を3~4日間楽しめる。多い時など一週間も楽しませてくれる。今日も寝起きから始まり仕事中も身体を動かす度に今回の登山を思い起こしているのだから良い趣味に恵まれたものである。
2010年10月6日 栃木県奥日光 記録者 副隊長
一人で山に行くのだが、「さて何処にしよう・・・」
宇都宮からでも漸く男体山が見える季節になって来た。ここは一つ、いろは坂でも駆け上がり奥日光の山にでも行こうか・・・。ある程度は自分の希望で休暇日を選べる立場を逆手に紅葉のメッカ「秋の日光の平日」を満喫しようと考えた。
早朝の空いている時刻に龍頭ノ滝や戦場ヶ原を覗き見しながら奥日光湯元方面に向かう。「龍頭はまだ早い・・・」「戦場は綺麗な草紅葉だ・・・」戦場ヶ原から小田代ケ原の散策というお手軽プランに誘惑されるが「いやいや、今日は山なのだ!」とクルマに乗り込む。一人旅は気楽なものだ。奥日光湯元から金精道路へ入る。いくつかのカーブを切って金精トンネル手前の小広い駐車場に滑り込む。今日の起点は此処だ。
金精トンネルからの登山口から金精峠へと登る。この峠を右に進めば金精山を経て日光白根山、左に道をとれば温泉ケ岳を経て奥鬼怒川根名草山へと続く。真っすぐなら群馬県側の菅沼へ・・・三方の道筋がつけられている。今日の私の目的は右、展望豊かな温泉ケ岳への道だ。

峠に登り切るまで死にそうだった・・・急登の連続に心臓バクバク、怠け過ぎである。認めたくはないものの現実として50を過ぎると落ちぶれるのは早いものである。一回りも若い連中に遊んで貰う身としては勝道上人には遠く及ばずとも自らに修行を課せなければ彼らに着いて行く体力は到底維持出来ない。そう、悲しいかな「維持」が精一杯であって「進歩」は無い・・・。
九十九折れの登山道を歩く。後ろを振り返ると樹林越しに断崖切り立った金精山が聳えている。いつの間にか金精山を越える高さまで登ると次は白根山が顔を出す。東斜面には朝日に霞む男体山や湯ノ湖から戦場ケ原、中禅寺湖が一望出来る、いい歩きだ。
温泉ケ岳山頂への分岐に到着。このまま登山道は温泉ケ岳の中腹をトラバースして根名草山へと続いているので左に道をとり温泉ケ岳山頂へと向かう。笹が被さる道筋にいつの間にかズボンがびしょ濡れになる。
徐々に傾斜を増す笹道を登り詰めると青空が目に飛び込んで来る。周囲にこれ以上高い場所は空だけ・・・私はバカでも煙でも無い、だけど気分は良い。

生憎と雲が張り出して来て期待していた展望は得られなかったが北に念仏小屋から根名草山手前の大きくガレを刻んだ懐かしいピーク(オロオソロシ沢源頭)が見える。東の男体山も
は雲に隠れてしまっているが、手前足元には昨春スノーシューで訪ねた「切り込」「刈り込」の二つの湖が見下ろせる。コーヒーを飲みながら小休止。
9時を20分回り下山開始。
下りながら樹林越しに見えるお向かいの金精山が気になりだした。思ったよりも時間が早い事も手伝ってちょっと色気を出す事にした。
金精峠まで下ると金精神社の脇をすり抜けて意気揚々と真っすぐに金精山への登山道に進む。この際やっつけて帰る。
しかし意気揚々とした気分も5分と持たなかった。登山道は傾斜を増しロープや梯子が出て来た。登って来たのを半ば後悔もしたが、この機会を逃すとまた金精峠までの急登も振り出しになってしまう、峠の上に居るうちに登った方が利口なのだと尻を叩く。色々考えている内に登山道が傾斜を緩め山頂に到着出来た。
展望は更に悪くなっていたがまあ良し。山頂で一人の登山者が美味しそうにタバコを吸っている。思わず「美味しいでしょう!?」と声を掛ける。タバコをやめて久しくなるが、こうした空気の良い場所で吸う一服というのが格別美味しかった記憶が有る。彼が一本吸い終えるのを見届けて下山。途中、峠の神社でご神体を拝んで駐車場まで下った。
私の場合、アフター登山を3~4日間楽しめる。多い時など一週間も楽しませてくれる。今日も寝起きから始まり仕事中も身体を動かす度に今回の登山を思い起こしているのだから良い趣味に恵まれたものである。
Posted by okirakutozan at 17:34│Comments(2)
│栃木
この記事へのコメント
このあたりは、かつて湯元から日光白根へ登り、根名草山方面へ抜け、手白沢温泉に入ったことがあります。確か、五色沼の避難小屋に独りきりで泊まりましたが、夜中に何故だか微かにラジオのような音がして、なかなか寝つけなかったのを覚えています。日光白根でコマクサを見たり、念仏小屋のあたりの倒木の多さも印象的でしたよ。それにしても、平日の日光、羨ましいです(^O^)
Posted by ムトヤン at 2010年10月22日 06:27
ムトヤンさん、コメントありがとう
湯元から白根、金精山越えて念仏小屋、更に手白沢ですか、歩きましたねぇ。
奥日光は四季折々、良い顔を見せてくれる場所ですね。
平日の登山が出来るようになってお得な気分ですよ。(笑)
湯元から白根、金精山越えて念仏小屋、更に手白沢ですか、歩きましたねぇ。
奥日光は四季折々、良い顔を見せてくれる場所ですね。
平日の登山が出来るようになってお得な気分ですよ。(笑)
Posted by 副隊長
at 2010年10月27日 15:59

※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。