2010年04月12日
高尾山
ミシュラン三ツ星観光地
2010年4月4日 東京都高尾山 記録者 副隊長
登山者数が年間260万人と言われ富士山やエベレストよりも遥かに人気度が高い山と言ったらどんな山を想像されるだろうか。そこは観光化されて手軽に登山が楽しめる低山だと容易に気が付くだろう。そんな山の代表格がここ高尾山だ。
高尾山と言えばミシュラン認定の三つ星観光地として有名になった場所だが、何故にフランス人がこの山を選んだのか。東京都心から約1時間で麓に到着出来て、さらにはケーブルカーやリフトを使って気軽に登れる山でありながら豊富な植物を有する自然の宝庫というのもその選定に大きく関わっている事だろう。
さて、今回の登山に際しては登山とは全く関係の無いところで色々な事情が重なっていた。詳しく書いても仕方が無いので割愛するが、実際のところ登山などしている状況ではなかった。それでも出掛けて行った裏には私が根っからの楽天的思想で成り立っている頭の持ち主、いわゆる能天気だからだと言えるだろう。
この春、練習に厳しいバスケ部顧問が他校に転勤になり部活も休みが多くなった様子で暇を持て余していた息子が連日ニュースで放送される上野公園のサクラ見物で賑わう人々の姿を見て「東京に行きたいなぁ・・・」と私の顔を覗き込んで来た。「サクラなんかお前に関係無いだろ!」とは言ったが大体息子の思惑は読める。彼は退屈な一日を電車に乗ったり、美味い物を食べたりして過ごしたいだけなのだ。そこで酒を飲んで楽しそうに花見をしている人々を餌にして私に誘いを入れているわけである。セコい話だが息子と二人で東京までの往復をすると10000円でお釣りがチョボチョボなのである。外食を加えたら福沢諭吉二人とサヨナラする事になるだろう。この手の出張に女房から軍資金など出た試しも無い。花見など宇都宮でも出来る事だし即座に断るのが普通の考えなのだが自分自身にも気晴らしを兼ねて「行ってもいいかな・・・」という部分があった。息子はその辺のツボを上手に突いて来る名人でもある。
そこで東京に行きたい(電車に乗りたい)だけの息子に宿題を出した。それは「東京に行くハッキリした目的を作る事」。その行き場所に納得が出来たら連れて行くという具合にした。
息子が出した答えが「高尾山」と「皇居」だった。これには笑ってしまったが私を動かす一番良い道具として登山を選んだ様子である。皇居は単に「行った事がない有名な場所」という選択基準らしい。まあこれでまんまと東京まで担ぎ出されたわけである。
東京の外れにある高尾山に登り更には都内での時間を弾き出す為に始発電車に乗る。お陰で高尾山登山口である清滝に8:30到着。
高尾山にはいくつかの登山道があるのだが案内板を見ると4号路と6号路が通行止めになっている。登りを1号路、下りを3号路ということで出発。電車で凝り固まって痛くなっていたお尻に気持ちの良い歩きだ。
ご存知の方も多いだろうが1号路は高尾山薬王院の参道で薬王院までは全行程が舗装路である。クルマも走れる道でハッキリ言って登山としての面白味は無い。なのに1号路で登った理由はこれが高尾山の正面玄関だからで、バリエーションは後日また機会があれば来ようという事にしたのである。
九十九折れの舗装路で標高を稼ぎ中央道を見下ろせる辺りまで登るとリフトとケーブルカーの山上駅に到着する。ここから俄然登山者の数が増える。
蛸杉という面白い格好の杉の大木を通り過ぎ108段の階段を登り仏舎利塔経由して薬王院へ。天狗の像に迎えられて境内を進む。お堂の前で炊き上げられた線香の煙で悪い所を治して貰うように拝んで来させる。眺めていると上品に手をヒラヒラさせているだけなので「お前バカなんだから頭に煙を当ててお願いしろ!」と言ったら声が聞こえたのか近くに居たお婆ちゃんに笑われてしまった。
境内を更に奥へと進み奥の院を過ぎると平坦な土の道に変わり、それを暫く歩くと高尾山頂上に到着。頂上は広く二等三角点がある。頂上広場をそのまま進むと見晴台があり富士山が綺麗に見える筈・・・なのだが今日は曇りで見えない。
頂上で小休止して下山は3号路から下る。傾斜を階段で下ったり露岩路を歩いたりと漸く登山道らしい道を歩く。橋をいくつか渡って1号路を見上げる辺りまで下って来た。ここから1号路に上がって行く登山者が多かったが同じ道を嫌って「びわ滝」方面への道を選んでさらに下る。下の方で滝の音が大きくなり遠くに「びわ滝」と思われる滝が見えた所で時間の関係で滝へは行かずにそのまま下りケーブルカー清滝駅前に出て高尾山登山を終了した。
京王線で都内の戻り皇居見物をした話は登山には関わり無いので割愛して今回の登山記を閉じる事にする。

2010年4月4日 東京都高尾山 記録者 副隊長
登山者数が年間260万人と言われ富士山やエベレストよりも遥かに人気度が高い山と言ったらどんな山を想像されるだろうか。そこは観光化されて手軽に登山が楽しめる低山だと容易に気が付くだろう。そんな山の代表格がここ高尾山だ。
高尾山と言えばミシュラン認定の三つ星観光地として有名になった場所だが、何故にフランス人がこの山を選んだのか。東京都心から約1時間で麓に到着出来て、さらにはケーブルカーやリフトを使って気軽に登れる山でありながら豊富な植物を有する自然の宝庫というのもその選定に大きく関わっている事だろう。

この春、練習に厳しいバスケ部顧問が他校に転勤になり部活も休みが多くなった様子で暇を持て余していた息子が連日ニュースで放送される上野公園のサクラ見物で賑わう人々の姿を見て「東京に行きたいなぁ・・・」と私の顔を覗き込んで来た。「サクラなんかお前に関係無いだろ!」とは言ったが大体息子の思惑は読める。彼は退屈な一日を電車に乗ったり、美味い物を食べたりして過ごしたいだけなのだ。そこで酒を飲んで楽しそうに花見をしている人々を餌にして私に誘いを入れているわけである。セコい話だが息子と二人で東京までの往復をすると10000円でお釣りがチョボチョボなのである。外食を加えたら福沢諭吉二人とサヨナラする事になるだろう。この手の出張に女房から軍資金など出た試しも無い。花見など宇都宮でも出来る事だし即座に断るのが普通の考えなのだが自分自身にも気晴らしを兼ねて「行ってもいいかな・・・」という部分があった。息子はその辺のツボを上手に突いて来る名人でもある。
そこで東京に行きたい(電車に乗りたい)だけの息子に宿題を出した。それは「東京に行くハッキリした目的を作る事」。その行き場所に納得が出来たら連れて行くという具合にした。
息子が出した答えが「高尾山」と「皇居」だった。これには笑ってしまったが私を動かす一番良い道具として登山を選んだ様子である。皇居は単に「行った事がない有名な場所」という選択基準らしい。まあこれでまんまと東京まで担ぎ出されたわけである。

高尾山にはいくつかの登山道があるのだが案内板を見ると4号路と6号路が通行止めになっている。登りを1号路、下りを3号路ということで出発。電車で凝り固まって痛くなっていたお尻に気持ちの良い歩きだ。
ご存知の方も多いだろうが1号路は高尾山薬王院の参道で薬王院までは全行程が舗装路である。クルマも走れる道でハッキリ言って登山としての面白味は無い。なのに1号路で登った理由はこれが高尾山の正面玄関だからで、バリエーションは後日また機会があれば来ようという事にしたのである。
九十九折れの舗装路で標高を稼ぎ中央道を見下ろせる辺りまで登るとリフトとケーブルカーの山上駅に到着する。ここから俄然登山者の数が増える。

境内を更に奥へと進み奥の院を過ぎると平坦な土の道に変わり、それを暫く歩くと高尾山頂上に到着。頂上は広く二等三角点がある。頂上広場をそのまま進むと見晴台があり富士山が綺麗に見える筈・・・なのだが今日は曇りで見えない。
頂上で小休止して下山は3号路から下る。傾斜を階段で下ったり露岩路を歩いたりと漸く登山道らしい道を歩く。橋をいくつか渡って1号路を見上げる辺りまで下って来た。ここから1号路に上がって行く登山者が多かったが同じ道を嫌って「びわ滝」方面への道を選んでさらに下る。下の方で滝の音が大きくなり遠くに「びわ滝」と思われる滝が見えた所で時間の関係で滝へは行かずにそのまま下りケーブルカー清滝駅前に出て高尾山登山を終了した。
京王線で都内の戻り皇居見物をした話は登山には関わり無いので割愛して今回の登山記を閉じる事にする。

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