女峰山(2010.2.21)

okirakutozan

2010年02月23日 16:00

祝 冬期赤薙山~女峰山ピストン

2010年2月21日 栃木県日光市 赤薙山~女峰山  記録者 あっちゃん

先週の辛い体験と苦い経験の記憶がまだ新しい金曜日
来週は家族に付き合ってお買い物と決めていたのですが、
不意にかみさんから「今回は買い物に行かないから山に行ってくれば~。」と言われ
敗退の悔しさから毎夜自分の体を苛める様に厳しくトレーニングしていたのですが、(当初の目標は28日にトライする予定でした。)その一言でいきなり心に火が灯り心も体も戦闘モードに。

ネットで天候をチッェクしたところ今度の日曜日は気候が安定して絶好の登山日和みたいです。

当日深夜2時に起床
前回同様に総ての支度を前日に夜に済ませ身支度を整え愛車に乗り込みひた走ります。
15分ほど走ったところでメールのチェックと思い携帯電話を探すのですが見当たらず良く良く考えてみたら自分の枕元に忘れてきたようです。
非常時の連絡や下山メールなどに必ず使うし不要な心配を掛けないためにもわざわざ取りに引き返しました。
自宅に着いたとき室内から物音がしてカミサンが携帯を手にして裏口に立って「気を付けてね~。」と一言。
何と無く勇気付けられ「何だか 行けそうな気がする~」と呟きながら最近お気に入りのエルレ ガーデンのCDをガンガンかけて再び車を一路霧降高原へ・・・。

今回は少し早めに歩き出す予定で早起きしたのですが結局前回とあまり変わらない時間に到着。
AM4時15分に駐車場を出発、赤薙山に向けてひた歩きます。
前回の様な疲労感は感じられずとても快調です。
今回はスノーシュウは履かずに初めからアイゼンにしたのが正解だったようでとても歩きやすく
スピードも早いようです。
沢山のトレースがありとても楽チン!!
さすがに人気の山です。

赤薙山到着5時51分
小休止のあとさきを目指します。
ここから先は前回歩いた自分のトレースが所々にあるだけでかなり新鮮味があります。
ラッセルマニアの心を満たすには十分の積雪と不意にはまり込む落とし穴があり息も上がります。

  

空は白み始め東の方が明るくなりかけたころ急に風が吹き
風速15~20メーターはあろうかと思われる突風が右へ左へ吹き荒れ
足場の危うい尾根や岩場では何度かヒヤリとさせられたのですが1時間ほどで穏やかになり一安心!

奥社跡到着6時45分
オニギリを一つ食べ水分を補給して先を急ぎます。
気持ち良い陽射しの中足取りは快調です。
しかし、長い登りと分かりにくいトレースに少しペースを乱され歩きやすい硬い雪面を探しながら辿り一里ヶ曽根がとても遠く感じられ、なかなか辛いところです。

一里ヶ曽根到着8時00分
前回より2時間30分も早い到着どぇっす。
時計を見た時自分もビックリでした。
事前に休憩する場所を決め、その間はゆっくりでも歩き続けることを心がけたのが良かったようです。
ここでまたエネルギーを補給して目の前に聳える女峰山を目指します。

樹林帯を過ぎ山頂が見渡せる尾根に取り付いた時、事前に予定していた通りにザックをデポして空身で山頂へ向かいます。
とは言っても連絡用の携帯、記録用のGPS、コンデジ、ミニ三脚はポケットに詰め込み、片手にはグリベルのピッケルを握り締め今回山行の最大の難所に気合を入れ挑みます。
2箇所、急な岩場の斜面がありおそらくガリガリに凍り付いてかなり危険で在ろうと想像していたのですが、やはりアイゼンのケッツアがやっと食い込むぐらいにカチカチで殆どアイスクライミングに近い登りが30メーターほど滑ったら間違いなく150メーター滑落してしまうであろう急斜面を一気に駆け上がりました。
正に『行きはよいよい帰りは怖い・・」の心境でしたがまずは憧れた女峰山山頂へ

女峰山登頂10時15分
ついに到着しました。
快晴無風、紺碧の空
轟音を遥か後方に響かせながら通り過ぎるいつもより一回り大きなジェット旅客機
いつもと違うアングルから見渡せる山々
誰もいない山頂はこの一時だけは自分だけのものです。
心地よい疲労感と達成感が心と体に染み渡り何とも言えない満足感が体を包み込み最高の気分です!!

暫く休んで景色を眺め、また来ることを心に誓い山頂を後にしました。

気持ちよい尾根を下りながらさっき越えてきた岩場の下りが気になります。
登りより下りの方が恐怖感がありそうで『慎重に行こう!!」と呟きながら暫く下ると程なく切れ落ちた岩場です。
後ろ向きになり足場を確認しながら下るのですが、あまり手がかりも無くピッケルだけが頼りです。
一歩一歩慎重に下り何とか安心できる所まで降りた時「あぁ~、やっと帰れる」と思えたのでした。
後はひたすら歩くのみ、殆ど休まず下山です。

駐車場到着14時29分
思ったよりずいぶん早く下山出来ました。

今回の山行では、丈夫に生んでくれた両親に感謝すると共に、日頃のトレーニングの成果とその内容の見直しが必要かな。
あと、道具も2~3欲しいものが・・・・

あと背中を押してくれたカミサンに感謝です!!

さて、次はどこに行こうかな~。


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