恒例・ご来光
2010年1月1日 栃木県宇都宮市 男抱山 記録者 副隊長
今年で4回目になる新年ご来光登山。
息子佑次郎が3年生の時に「元旦に初日の出を見に行こう!」と計画したものの
年明けの天気が悪く中止となり1年延期となった。当初の登山は古賀志山だった
のだが、考えてみたらかなり込み合いそうな山ではあった。
一年の延期の間に低山ハイキングを繰り返したぺんぎん隊は転んでも只は起きない。
山頂からの展望に東が開けている山、そして手軽に登れる山をちゃんと記憶に残して
いたのである。
念願叶って小学校4年から今年で連続4回目のご来光登山となる男抱山。
ご来光の瞬間は筆舌に尽くし難いものがあり、ここにいくら書いたところで
伝わるものでは無いのだが、登山記には成り得ない超低山ハイキングのこの
山ではご来光を表現するしかないわけで、拙い表現と画像でお伝え致します。(笑)
この山からは遥か東に八溝の山々までズ~ッと平野続き、それ故に眺めが良い。
海無し栃木県としては水平線からの日の出は望むべくも無く、遥か八溝のてっ辺から
顔を覗かすご来光が最上と言っても良い。
さて、朝6時過ぎに登山口に到着したぺんぎん隊、ヘッ電を点けて登山道に進む。
急登に喘ぎながらも空が白みだし八溝の空がオレンジグラデーションに彩られる。
登山口から山頂まで30分行程の山、この時期の日の出時刻は6:52頃であるから
山頂に急いだところで30分近くの待機時間があるのだが、日の出まで刻々と変わる
東の空の模様は飽きる事が無い。
八溝の山々の縁取りがオレンジ色に燃え始める。その中の一か所だけが一層明る
く輝き始め天に向かって後光が射し始めるといよいよご来光だ。
チョンと破れた一点から強烈な光が射したかと思うとズンズンズンズンと休むことなく
太陽が昇り、凡そ1分間の豪華なショーが始まる。
ご来光を拝んだ瞬間に「あれを祈ろう!」「これをお願いしよう!」と考えていた事も
全く忘れて只々その光景に魅了されてしまう。
強烈な光に眩んだ瞳を西へと転じれば霊峰富士の真っ白な姿が目に飛び込んで来る。
「こいつは春から縁起がいいわい!」と喜ぶ親子は純日本人か・・・(笑)
郊外の低山から我が町越しにご来光を拝む元日の朝
この光景が思い出として息子の記憶に残ってくれたら・・・私が初日の出に祈り損ねた
願いもこれで4年目、来年こそは忘れずにお願いしなくちゃね。