これだから止められない!
2009年12月6日 栃木県足尾 庚申山 記録者 はら坊
『長男の勇輝が休みだから何処か行きましょ。』
そんな軽いのりで始った今回の山歩き。
場所は副隊長に任せた。
ま~何を言っても頼れる兄貴だから任せて置けばダイジだべ・・・
ぺんぎん隊のキャリアで子供を連れて行ける場所と、コースタイム
は十分把握している。
今回は隊長が居ない、部活の大会らしいが少し寂しい。勇輝が野球を始めてから副隊長の気持ちが痛いほど解る。
という事で、場所の候補はいくつか有ったけど、栃木県旧足尾町に登山口がある庚申山に決った。
朝8:00に登山口のある国民宿舎かじか荘に集合。
少し早く到着し車の中で勇輝と朝食を摂る。
『あっ!! さるだ~っ』と勇輝が叫ぶ。
ここは日光、猿・鹿は珍しくは無いが目の前に出てくると何故か興奮する。
程なく副隊長と合流すると、いきなりスパッツを巻きだし準備完了。
先に着いた我々が副隊長を待たせる羽目に。アタフタしながら準備完了でいざ出発。
ダラダラと車の走れる林道をひたすら歩く。
途中天狗の投石という景勝地が有ったり庚申川の流れを見たりで飽きる事は無い。これで登山も十分だと言うくらい林道を歩くと漸く登山口が現れる。ここまでで相当高度も上がったであろう。
その脇には七滝という景勝地があり、ここで初めての休憩を入れる。
写真を数枚撮り再び出発。
ここからやっと登山道らしくなる。
広葉樹の森の木は、まだ若い木が多いいが秋には素晴しい紅葉を見せるであろう事を予感させてくれる。のでこの季節は真っ裸である。
沢を何度か渡り返しながら歩く。所どころ巨岩奇岩があり、看板が立っている。
暫く行くと前日に降ったであろう雪が現れ出した。勇輝は、雪に目を輝かせ雪で遊んでいる。やっぱり子供だな~っと思う瞬間である。
大人二人はと言うと、嫌な思いが脳裏をよぎる。副隊長は口にしなかったが同じ思いであったに違いない。それは今年の1月に登った両神である。
こいつが出てくると危険度が増し、コースタイムが著しく狂わせられるからだ。
登山道には鹿の足跡が沢山あり鹿の足跡に導かれる様に庚申山荘に到着。
ここで小休止を摂って山頂を目指し出発。
何やらここからコースが二手に別れるらしいが、見当らないので雪に残る先行者の足跡を追う。
所どころ危険な場所をクリアーしていく。ま~雪が無ければ差ほどでは無いだろうが雪が渋い。
途中先行者が下山して来てすれ違いがてら、『山頂が分からなかった。』
と言う。挨拶を交わした後、副隊長と顔を見合わせ『山頂が分からない訳ね~べぇ~』と言いながら山頂を目指す。
彼らの足跡が途切れた辺りが確かに山頂ではないかと思わせるような場所
では有るが、其れらしい物が無いので、我々はもう少し先に行く。
10分ほどで石碑が頭を出しているが山名板が無いのでもう少し先に行くと
突然視界が開け絶景が広がった。ここまで雪を厄介者にしてきたが、ここで初めて雪に感謝する事になった。この季節、色の無い山肌に雪が化粧してくれて空は青く澄んでいる。勇輝でさえ感動の声を上げている。
息子と同じ物に感動できるって素晴しい事ですよね。
これだから止められないや
山頂で昼食を摂り、写真を撮って寒さに耐え切れず退散。
日光白根山にかかる雲を払おうと白根に向って息を吹き掛けている副隊長を見てニヤニヤしていた勇輝の顔が印象的だった。
勇輝に軽アイゼンを装着させて出発。
帰り道先ほど通った石碑をもう一度何気なしに見たらそこには山名板が有るではないか、『あんなに探したのに~。写真まで撮ってたのに~』
と苦笑いを浮べながらもこれで始めて庚申山制覇となった。
帰り道もっと怖がって時間がかかると思ったが、詰まらない位スイスイと降りてしまうのでチョット拍子抜けしたが、お陰でコースタイムより少し速いペースで無事下山できた。
帰りには、かじか荘の温泉で汗を流し帰路についた。
久し振りの副隊長との山登り親子共々お世話になりとても楽しい一日を過ごす事が出来ました。
今度は隊長も一緒に・・・榛名山⇒温泉⇒水沢うどん⇒おもちゃと自動車博物館でしたっけ。
また宜しくお願いします。