八海山、下見! by ムトヤン
連休(18日~19日)は、毎年8月下旬に行っている某組合ハイキングの下見で、越後の八海山へ行って来た。越後湯沢までは良く行くのだが、その先の六日町方面は縁がなく、今回初めてのことであった。
もっとも、某ハイキングのメンバーは比較的シルバー世代が多いので、八海山も勿論山頂を極めるわけではない。ロープウェイを利用して女人堂(6合目・浅草岳)までの往復なのである。時間にすると、約2時間半から3時間ほど。今回の下見も、まあ、そこまでということなので、今ひとつ気合いは入らないが、初めての山域に足を踏み入れる独特の高揚感はある。
しかし、梅雨明け直後の山は、非常に暑かった!陽射しは強く、風はなく、前日の雨のせいか登山道もぬかっている部分があり、もわっと淀んだ空気が漂ってる感じだ。おまけに、適度にアップダウンやちょっとした岩場もあり、なかなか気が抜けない。初めてのコースなのでじっくり行くつもりが、暑さのせいもあり、昼飯を食べ損ねた同行のF先輩がけっこう飛ばすので、気づくと1時間余りで女人堂へ着いてしまった。
この先は、1時間で薬師岳(千本檜小屋)。もう1時間で大日岳、あと40分で最高峰の入道岳(1778m)という具合である。見上げる薬師岳はガスの中で、幕を引いたような岩壁が見えている。もう少し行ってみたい気はあったのだが、F先輩の体調もかんがみて、まあ、一休みしてから下るのであった。
この日は、地元の小学生が集団で登っており、まさか修学旅行でもないだろうが「遠足?」などと訊くと「登山です!」と言われたのには参った。確かに、この八海山は「登山」に他ならないだろう。下りは途中で、モリアオガエルの生息地である「漕ぎ池」にも寄ってみたが、大きな水溜りといった感じであった。
ロープウェイ山頂駅でラムネ&スイカバー(アイス)、F先輩も「20年ぶりだ!」などと言いながら小倉アイスを食べていた。尤も、これは売店にビールがなかっただけのことで、山麓駅ではしっかりと生ビールで流した汗の3倍は水分を補給したのであった。
その後は、本番でお世話になる旅館に投宿。ここからはもう、唯の温泉三昧なので詳細は省く。翌日は、金城山の麓にある越後一の寺である雲洞(うんとう)庵と塩沢宿の牧之(ぼくし)通りなどを見学、とどめは湯沢でへぎそばを食して帰途についた。
修験の山である八海山は、どうやら、一人で渋く再訪することになりそうである。また、山城のある坂戸山や金城山など、あらたに興味の湧いた山もあり、そういう意味では良い下見になったかもしれない。
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